当院で接種可能なワクチンは、以下のとおりです。
ワクチンは原則予約制となりますので、ご希望の方は、まずお電話でお問い合わせください。
◎肺炎球菌ワクチン
日常でかかる肺炎の原因のうち、最も頻度が高いのが肺炎球菌です。
60~64歳に比べ、65~69歳の肺炎での死亡リスクは、2倍です。
肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎の発症を予防し、
重症度を抑制することが期待できます(日本呼吸器学会)。
接種対象者:65歳以上
接種回数:1回
接種方法:皮下注射
接種間隔:5年ごと
費用:8,800円(税込)
助成対象:65歳の方は、1年間に限り、定期接種を受けられます。
◎インフルエンザワクチン
例年9月ごろに詳細をお知らせします。
65歳以上の方は、自治体の助成対象となります。
◎帯状疱疹ワクチン
体内に潜伏していた水痘·帯状疱疹ウイルスが、免疫力が低下したときに再活性化して、
帯状疱疹を発症します。50歳代から発症率が上昇し、70歳代でピークになります。
80歳までに、およそ3人に1人が発症すると言われています。
症状としては、体の左右どちらか片側の一部に、ピリピリとした痛みと水ぶくれを
伴う赤い発疹が出ます。個人差はありますが、夜も眠れないほど
強い痛みを感じられる方もいます。
発疹が治った後も、3ヶ月以上の長期にわたって痛み(帯状疱疹後神経痛;PHN)が
残ることがあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した場合、約2割にPHNが残ると
言われています。特に高齢者はリスクが高く、PHNを防ぐためにも予防が大切です。
当院では、以下、2種類のワクチン接種が可能です。
接種についてお悩みの場合は、ご相談ください。
乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)
シングリックス
ワクチンの種類
生ワクチン
不活化ワクチン
接種対象者
50歳以上
50歳以上
または、帯状疱疹に罹患するリスクが
高いと考えられる18歳以上
免疫抑制患者への接種
不可(帯状疱疹発症リスクあり)
可
接種回数
1回
2回(2ヶ月後に2回目、
遅くとも6ヶ月後までに接種)
接種方法
皮下注射
筋肉内注射
予防効果
60~69歳:64%
70~79歳:41%
80歳~:18%
60~69歳:97%
70~79歳:97%
80歳~:90%
帯状疱疹後神経痛予防
66%
85~100%
持続期間
5年程度
10年以上
副反応
接種部位の痛み、腫れ、発赤
接種部位の痛み、腫れ、発赤
料金
8,800円(税込)
1回22,000円(税込)
◎RSウイルスワクチン(アレックスビー)
RSウイルスは、肺炎や細気管支炎を引き起こすウイルスの一つで、
子供の感染症として耳にすることが多いですが、実際には全年齢で発症しうる感染症です。
(現在、成人に対してRSウイルスを調べる検査は保険適応がありません。)
症状としては、発熱、咳や痰、喘鳴などで、重症化すると呼吸困難や
酸素濃度の低下が起こります。基礎疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、
心疾患、糖尿病、慢性腎臓病など)がある方、免疫力が低下している方、
高齢者などは、重症化リスクがあると言われています。
そして、成人に対して、RSウイルス感染症に対する特定の治療法はなく、症状を和らげる
対症療法となります。2024年1月から、このようなRSウイルスに対して、
60歳以上を対象にワクチン接種が可能となりました。
接種対象者:60歳以上
接種回数:1回
接種方法:筋肉注射
効果持続期間:現在研究中
費用:26,000円(税込)